あれはまだワタクシが少年の頃。
親父の運転するトラックに乗せられ、国道をで水戸方面へ向かっていた。
見れば前方に交通渋滞。
渋滞には不自然な場所だったので、
「事故でもあっだがなぁ」
と親父が言う。
ゆっくりと前進し差し掛かった交差点。
右を見るとおびただしい数のランナーの背中。
赤や青のウェアを着た老若男女が、虫のようにバタバタと走って行く。
親父に聞けば、42キロを走るのだという。
「なんで?」
当時のワタクシにとって、「走る」という行為は罰でしかない。
学校のガラスを割ったらグランドを8周だ。
しかし、これだけの数の大人達が42キロもの距離を走らなければならない理由とは。
「なんで?」
と、繰り返し親父に聞くが、親父の答えを要領を得ない。
ワタクシはこのとき、
「大人になってもこんな損な事をしてるような、バカな人になったら大変だー。」
と、小さな心に決めたのだ。

それから約30年もの時を経て。
自らエントリーし、この因縁の勝田を走る。
少年のワタクシよ、スマン。

さて、「第63回勝田全国マラソン~君よ勝田の風になれ」
に出走しました。

最寄り駅となる勝田駅は、JR水戸駅の一つ奥。
小平の自宅から電車で2時間半と遠いので、勝田駅前のホテルに前泊する事にしました。
長時間移動の後のレースじゃ大変ですからね。

8:30の勝田駅です。
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開会式の時に聞きましたが、今回の大会では、全ての都道府県からのエントリーがあったとか。

駅から石川運動尋ひろばまでは徒歩10分。
全国から集まった数多くの酔狂な人が会場へ向かいます。

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開会式が行われていました。

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この大会は日本屈指の大きな市民マラソン大会。
なんと63回を数えるという歴史も凄いものですね

ゼッケンをシャツにつけて、着替えて、荷物をまとめ、準備ができて落ち着いた頃、今回一緒に出走するケーワン陸上部(現在2名)のエース「is原」選手とそのお友達の方のお二人と合流。
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is原選手は過去にサブスリーを記録した事のある本格派。
サブスリーとは何かと言いますと、フルマラソンを3時間以内で走る事。
サブスリーで走れるランナーは全体の3%程度しかいないとか。
こういうのをエリートランナーって言うんだね。
今回一緒に参加のお友達と、皇居で日夜練習に励んでおります。
is原選手の今回の目標はサブ3.5(3時間半以内)です。
ちなみにワタクシの目標は4時間20分。
この勝田を目標に、朝から玉川上水の泥道を走り込みました!

さぁ。いよいよスタート。
スタートはブロック毎に分けられスタートします。
早い人は前の方、遅い人は後ろの方からスタートし、ペースが違うランナーが混走するリスクを回避するのですね。

遅いワタクシは最後方のFブロックからスタート。
ワタクシがスタート板を通過したのはスタートの号砲が鳴ってから約10分後。
なんせ今回は2万人を超えるエントリーがあったそうですから仕方なし。
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大混雑ですが、みんな似たようなペースなんで、あまり問題はありません。
たくさんのランナーと走っているハイになっているせいか、はたまた本番に向けて長い休養を入れたためか、体は好調。
キロ6分10秒ほどの予定していたペースで気分良く巡航。

13キロ付近で撮影。
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やー、たくさんいるのー。

沿道の人達の応援もありがたいもんです。
こんな酔狂に付き合ってくれて、さらに応援までされて申し訳ない。。。。
それにチョコレートや梅干しやバナナを配ってくれる方も多数。
地元に住む多くの人たちにとって、生まれる前からやってる大会なわけですね。
継続する事の重みを感じます。
出されたものは極力食べました。
あんなにチョコレートを食べた日は、今まで生きてきた中でありません。
ありがたいことです。。

地元みなさんとチョコレートと、給水所のボランティアのJKのおかげで快調そのもの。
目標の4時間20分は確実に切れる筈でしたが、それまで違和感に過ぎなかった足裏の痛みが、30キロを過ぎたあたりから、急激にズドーンと。。
急に激しく痛みだします。
これがよくい言う30キロの壁か。
あまりのしんどさに、
「なんでこんなの走ってんだろか」
と後悔が頭の中を支配します。。。
ペースはみるみるおちて35キロ~40キロの区間を、キロ7分30秒まで落とします。
そうこうしてるうちに、スタート後4時間が過ぎ、交通規制が解除されて歩道を走ります。
心も体もオンボロですが完走までもうちょっと。
目標タイムはもう無理だから、次の目標は歩かない事。。。
辛すぎるので、目を瞑って走るとか、凄く下を向いて走るとか上を向いて走るとか、ランニングの大逆転ブレイクスルーを狙いますが、うまくいくわけありません。
地獄のような最後の坂を登り、、なんとか、、、やっと、、やっとゴール。。。
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やー、ゴールds・・・・、。
ゴール後、暫く動けず。
ゴール地点で配られていたバナナをたくさん食べる。
足を引き擦り記録証を発行してもらう。
ネットタイムは4時間32分13秒
目一杯。
ベストは尽くしたが、及ばず、残念。

先にゴールしていたis原選手と合流。
話を聞くと30キロ付近で足が完全に止まり、そこからずっと歩いてきたの事。
タイムはそれでも4時間15分でしたが、is原選手にとっては悔しいレースでした。

is原選手のお友達2人とも合流し、近くのメガドンキへ。
そこで食べた大盛カツカレーのなんと旨いことか。
聞けばis原選手とお友達は、次の日しっかりと休みを取っていた。
若いヤツは準備がいいのぉ。。

文字通り棒になった足で、3時間かけて帰りました。
参加賞の完走イモは、完走しなくても貰えるシステムでした。
そしてケーワン陸上部は、敗れました。。。
ガックシ。。。

少年よ、キミはバカな大人になってしまいます。

それでは皆さん。
明日も良い日で。




※レースの次の日、is原選手とワタクシは揃って風邪をひきました。
※マラソンは体に悪いです。
※is原選手の次走は4/19かすみがうらマラソンです。
※そしてワタクシは、秋まで走らないつもりでしたが、3/15の古河はなももマラソンにエントリーしてしまいました。
※目標は4時間20分、肝心なのはLSD(ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド)。
※それでは皆さん、古河でお会いしましょう。

この記事を書いた人

ヤタベ
ヤタベ
ロマンチック担当。
美しくありたいです。
「真実」ってものがあると思うんです。
こんな顔してますけど。