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3つ折りパンフレットの作成をしてみよう!
私は重度の頭痛持ちでございます。
いつもなら、痛み止めを持ち歩いてるのですが
本日忘れてしまいました。
引き出しにストックが入ってるかと思ったら一個も入っていません。
こんな時に限って今日は重めの頭痛なんです…
こんにちわ
yagiです
先日、illustratorでパンフレットを作る機会がありました。
そこで以前やったことのある
3つ折りパンフレットをillustratorで作成する際の注意点等を交えおさらいしたいと思います。
(入稿業者等にもよって最終形態が違ったりしますので、参考程度にお考え下さい)
「A4サイズの三つ折りパンフレットを作成する」
という案件だったとします。
以下僕の場合…
①パンフレット用紙の材質を考える!

まず、パンフレット用紙の材質を考えましょう。
光沢紙、マット紙、細かい柄や凹凸がある用紙もあります。
そしてパンフレットの厚みも考慮してください。
なぜなら折り曲げるから!折り曲げる時に厚紙だと
折り曲げる部分にだいたい3mm程度の余裕を持たせたデザインにしないとずれます。
業者の話をしっかりと聞こう!
ここは正直業者さんの言うことを聞いておいた方が間違いないです。
業者さんのお話をよく聞くことで、デザインのずれや、その他のミスについても回避しやすいでしょう。
パンフレット印刷時のことを考えて行動すると、失敗しにくいです。
そして用紙の問題が解決したとして・・・
ここからが、作業で重要な事になってきます。
②illustratorでパンフレットのベースを作成しよう!

illustratorを立ち上げ、CMYK,300ppiで
まずはパンフレット入稿データのベースを作成します!
A4サイズの3つ折りパンフレットなのでw297×h210mmの枠を作りトリムマークをつけよう
※トリムマークの付け方
対象となるオブジェクト枠を選択し「オブジェクト」→「トリムマークの作成」で枠の四隅に線がつきます
この時水色の線も作っておきます。

水色の線はそれぞれ意味があり
デザインサイズ枠/実寸枠/塗り足し枠とします
「背景は塗り足し枠まで伸ばして文言等のオブジェクトは
デザインサイズ枠までに収めると覚えましょう。」
ここ需要す!僕が先生ならテストに出します
縦に三分割して■を3つ作る
そしてA4サイズは横幅297mmなので3つ折りパンフレットということで
w99mm×h210mmの■を3つ作れば、合計297mmになりますが、
巻き込むところのみ短くすることで、
自然に折れるようになるので、h210mmは共通で
w97mm(中巻き面)、w100mm(裏表紙面)、w100mm(表紙面)で3つ作りましょう。

※赤い縦の点線は折り目の目安です

③パンフレットのデザインをしていこう!

とりあえず②で作ったベースのillustratorデータをコピーしておきましょう。
三つ折りになることを考えて向かって右から
表紙、背表紙と中に来る部分のデザインを作成します。
それが出来たらコピーしておいたillustratorデータを両面印刷と考えて
三面で見開きのデザインを作成しましょう。
使用する画像の解像度に気を付ける!
このデザインを作成する時の注意点として
使用する画像は解像度350にしてillustratorデータの中に突っ込みましょう。
今までjpgではなくepsで保存してそれを配置し
納品する時にリンクの関係があるので同じフォルダに入れて
入稿とか、ややこしいのがあったんですが
今は時代が進化してるので大きめなJPGを作成して
illustratorに突っ込んで埋め込んで入稿なんてのもいける業者が多いように感じます。

透過のepsをaiに入れ込むと透過にならない!!の解決方法とか、ここら辺わかりづらいので今度ゆっくり…
④パンフレットのゴミ取りとアウトライン化をしよう!
まず、オブジェクト→全てのロックを解除
続いて、オブジェクト→全てを表示
必ずゴミ取り(テキスト空打ちなど、ctrl+Aで探しましょう)を行い、
ctrl+Aを押し、アウトライン(書式→アウトラインを作成)をかけます
アウトライン化は必ず最後に!
illustratorの場合アウトラインをかけるのは最後の最後です。
アウトラインをかけると文字の修正ができなくなってしまいます。
アウトラインかける前にデータのコピーをとっておきましょう
ここからが少し大変です。
⑤パンフレット印刷の指示書を作成しよう!
入稿に必要な物(入稿業者によって異なります。先に確認しておきましょう)

指示書は指定がない限り、jpgかpdfで良いと思います。
上の画像にある赤文字が指示で
青文字は付属の説明です
昔はillustratorのデータをepsとかpdfでとか、
psdにして入稿して下さいなんて業者も居ました。
しかし今は大体illustratorのcs3で大丈夫じゃないでしょうか。
自分はadobe CCを使ってるので保存の際にVerを下げて入稿します。

データにアウトラインをかけたai+指示書+出力見本
メールで送る簡易入稿だとこの3点で大丈夫じゃないでしょうか…
データ入稿時の条件に気を付ける
雑誌などに入稿するような仕事でメールで入稿以外の場合があり
ちょっとややこしい時があります。
「3点セット」もしくは「4点セット」で提出して下さいと言われる事があります。
3点セット
1.データ(MO・CDR) 2.出力見本(色見本)原寸 3.PDF仕様書
4点セット
1.データ(MO・CDR) 2.出力見本(色見本)原寸 3.PDF仕様書 4.プリフライトレポート
注:プリフライトレポートってなんですか?
Adobe Acrobatでは、プリフライト機能を使用してPDFデータの問題をチェックすること
下記URLの説明が大変わかりやすかったです
http://www.ddc.co.jp/tokupre/data-guide/pdf-data-preflight-check.html
4点セットだった場合がめんどくさいんですよね…
4点セットじゃない事も祈りましょう

業者にメールして色稿を確認する
業者にメールしたら
あとは完成に向けエラーやミスが無い事を祈るのみです!!!!(これまじ)
いい感じの印刷会社だと
本ちゃん印刷に入る前に色稿(色見本、出力見本)っての出してくれる所あります。
※色稿(本番はこんな感じになりますよ!って言う本番と同じ紙、プリンターで1枚だけ出してくれるものです)それを見て色の違い等無いかこちらでチェックして問題なければGOサインを出して完成を待つのです。
⑥パンフレット実物を確認しよう!
印刷の色のでかた等を実物で確認します
DTP全般色の出方がモニターとは違う場合が多いのでこれも
色々と経験して実戦で覚えていくと良いと思います。
グラデが綺麗に出ない、ドロップシャドウが綺麗に出ない等ある場合あります。
チェックを済まし、完成した後は
やりましたアピールをして
今後のボーナス査定につなげましょう!

illustratorでのパンフレット作成は用紙の材質やデータ入稿時の条件に注意!
ここまで長らくお付き合い頂き誠にありがとうございました。
illustratorでのパンフレット作成は、まず用紙の材質を決めるとよいでしょう。
またデザインのアウトライン化、ごみ取りを忘れず行い、データ入稿時の条件に注意しましょう。
なかなかillustrator入稿は難しいものがあります。
データの作成以外で面倒くさい所があるのかなと思ったりします。
一般的には名刺の入稿って仕事が比較的安易に振られる仕事かも知れません。
そこで何度も印刷会社に注意されて出来上がりでミスして
やっとできたー!って配布したら電話番号とFAX番号が違うなんて事良くあります。
失敗を恐れずにガンガン攻めて行きましょう!
実戦あるのみです!!
一番はやっぱり「わかる人に仕事丸投げ」しちゃうのが一番!
それが無責任なようで誰も傷付かないし一番幸せかもしれません。

ではでは
yagi
※補足※
トンボ
ページをトリミングする位置を定義するための水平と垂直の細い罫線(ヘアライン)です。トンボは、色分解出力した各色版の位置を正確に見当合わせするために使用されます。
レジストレーションマーク
カラードキュメント内の各色版を正しく重ねるために、ページ範囲の外側にプリントされる小さな「ターゲット」です。
カラーバー
CMYK インキおよび 10 %単位のグレーの濃度を表す小さな正方形です。このマークは、出力センターや印刷会社が印刷機のインキ濃度を調節するために使用します。
